【D視点】アウディの金太郎とホトトギス

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【D視点】アウディの金太郎とホトトギス
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★ギリギリブランド戦略

アウディが東京の高級ホテルで自らをラグジュアリーカー・メーカーと宣言したのは、そんなに昔のことではない。

そのとき、メルセデスベンツやBMWといった、世界最強クラスのラグジュアリーカー・メーカーが集るドイツでの生き残り作戦について聞いても、実現を信じた人は多くなかった。

しかしアウディはそのような心配は無用だった。確かな成算と戦略があったのだろう。アウディが成功した理由を現在の印象から追うと、卓越した運転性能、そしてほぼ完璧なモダンビューティの2点を挙げられる。

つまり宣言の時点で、現在のアウディの印象の基となるアイテムは既に備わっていたのだ。『TT』でデザインの評価は獲得していたし、走りについてもクワトロを持っていたのだから。

結局アウディの成功は、なんら目新しさのない手法、「自己の持てる財産を極限まで生かした」成果だとわかる。

もっとも、当たり前に言われていることをその通り実行することが、いかに大変であるか。並の決意ではアウディのようにギリギリまで突き詰めた結果は得られないし、競合他社をギリギリまで追い詰めることもできない。

誰もが成功できるわけではないからこそ「成功」なのである。

★鳴かぬなら、鳴かしてみせよう
★ギリギリブランド戦略
★この「シングルフレーム」が目に入らぬか

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《松井孝晏》

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