【D視点】アウディの金太郎とホトトギス

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】アウディの金太郎とホトトギス
【D視点】アウディの金太郎とホトトギス 全 9 枚 拡大写真

★ギリギリブランド戦略

【画像全9枚】

アウディが東京の高級ホテルで自らをラグジュアリーカー・メーカーと宣言したのは、そんなに昔のことではない。

そのとき、メルセデスベンツやBMWといった、世界最強クラスのラグジュアリーカー・メーカーが集るドイツでの生き残り作戦について聞いても、実現を信じた人は多くなかった。

しかしアウディはそのような心配は無用だった。確かな成算と戦略があったのだろう。アウディが成功した理由を現在の印象から追うと、卓越した運転性能、そしてほぼ完璧なモダンビューティの2点を挙げられる。

つまり宣言の時点で、現在のアウディの印象の基となるアイテムは既に備わっていたのだ。『TT』でデザインの評価は獲得していたし、走りについてもクワトロを持っていたのだから。

結局アウディの成功は、なんら目新しさのない手法、「自己の持てる財産を極限まで生かした」成果だとわかる。

もっとも、当たり前に言われていることをその通り実行することが、いかに大変であるか。並の決意ではアウディのようにギリギリまで突き詰めた結果は得られないし、競合他社をギリギリまで追い詰めることもできない。

誰もが成功できるわけではないからこそ「成功」なのである。

★鳴かぬなら、鳴かしてみせよう
★ギリギリブランド戦略
★この「シングルフレーム」が目に入らぬか

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 続きを読む

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. スクーターに求めるのは日常か、非日常か? “個性つよつよ”な2台、ヤマハ『NMAX155』とホンダ『ADV160』を徹底比較!
  3. 話題の日産の新型セダン『N7』がお目見え! 日本導入に期待せざるを得ない…ジャパンモビリティショー2025
  4. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  5. シトロエンの超小型EV『アミ』、初のマットブラック仕様「ダークサイド」登場…約157万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る