【新型プジョー407 詳報】その3 電子制御の猫足。V6 3リッターの魅力

自動車 ニューモデル 新型車
【新型プジョー407 詳報】その3 電子制御の猫足。V6 3リッターの魅力
【新型プジョー407 詳報】その3 電子制御の猫足。V6 3リッターの魅力 全 8 枚 拡大写真

「BMW『3シリーズ』より、滑らか。VW『パサート』より、スポーティです。我々に大きなアドバンテージがあると思っています」。プジョー本社・技術広報、クリストフ・シャトー氏は自信満々だ。話題は、V6・3リッターユニット搭載車に標準装備されている、電子制御可変ショックアブソーバー。路面の状況、走行条件により9通りのショック吸収パターンに変化する。4輪のセンサーから随時収集される情報を専用ECUで解析する。また、ATシフター手前にあるボタン操作により、乗り味全体を硬めにセットする“スポーツモード”機能もあわせ持つ。

では、実際に407(セダン)3.0スポーツをワインディングで走らせてみる。先に乗った407SW 2.2スポーツと比べると、まずはパワステのタッチが明らかに違う。こちらは走行速度、エンジン回転数、ステアリング角度/操作速度をパラメーターとして可変する油圧式だ。通常走行ではややソフト目、に感じる。個人的な好みとしては、2.2リッターモデルの電動パワステのほうが「一定の切り味」があって乗りやすいと感じた。が、V6搭載による重量バランスでは、より高速走行、雨の走行などで可変のありがたみがわかるのであろう。

さて、電子制御可変ショックアブソーバーだが、可変は適宜行なわれるので、ドライバー自身がそれをあえて意識するシチュエーションには出くわさない。また、“スポーツ”モードにして少々無理な運転をすると、ESP(スタビリティコントロール)が意外と早めに介入する。2.2リッター搭載車のほうが総重量の差で100kg軽いぶん、ESP介入まで相当我慢してくれる。

テスト走行後、再びシャトーさんに登場してもらい、各種詳細について聞いた。「可変サス及びESPのセッティングは、日本仕様も欧州仕様も基本的には同じです。電子制御可変ショックアブソーバーは、バルブ・プレッシャー・レギュレーターはカヤバ製です」という。電子の猫足を、日本の技術が支えている格好だ。

《桃田健史》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日本とは違う『カローラセダン』に「GRスポーツ」が登場、ステアリングもGRがチューニング
  2. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  3. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  4. 日産『エクストレイル e-POWER』、338馬力デュアルモーターの「e-4ORCE」をインドネシア投入
  5. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る