【マツダ ロードスター 新型発表】会田肇…BOSEサウンドシステムの試聴

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【マツダ ロードスター 新型発表】会田肇…BOSEサウンドシステムの試聴
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次のポイントはクルマが走り出してからの対応である。クルマが走行しているときはエンジン音やロードノイズ等、停止時とは違ったノイズが侵入してくる。とくに低域成分はこれらの音に埋もれがちとなり、停止時と走行中ではまるで違う音を聴くことになる。

そこでBOSEは『AUDIO PILOT』をこのロードスターにも導入することで解決を図った。これは、ダッシュボード下に設置されたマイクによって車内の音響を拾い、音楽成分とノイズ成分をリアルタイムに評価して分離するというもの。つまり、ノイズと重なった部分だけに補正を加えて、音楽成分を補償するのである。

この考え方自体はカーオーディオ界にも古くから存在していたが、やはりリニアな動作が絶対条件となるわけで、動作にズレが生じれば音そのものが不自然なものとなってしまう。このAUDIO PILOTはこれまでにない高精度な補正によって、きわめて自然な補正を可能としたのである。

また、BOSEは搭乗者のシート位置やシート素材の差異までを考慮する、徹底した音場分析を行った。ロードスターではシートにファブリックと本皮革の2仕様があり、BOSEはシステムを開発するにあたって車内で何百ポイントにも及ぶ音響データをそれぞれに取得。シート素材に応じた周波数特性を設定した。通常、このクラスではここまで手をかけないが、オープンカーとしてのハンデを克服したいという気持ちだと思う。

こうした技術を支えるために用意されたスピーカーユニットは全7つ。両ドアにBOSEが開発した20cmNd.ウーファーを配置し、それに8cmスピーカーをダッシュボード中央、両ドア、シート後方中央部分の計5つを組み合わせ、システムを確立している。

ただ、ロードスターは基本的にスポーツカーであり、これらオーディオによって必要以上の重量増は避けなければならない。そこで採用したのがネオジウムマグネットである。このマグネットは小型ながら強力な磁力特性が持ち味で、高性能スピーカーには必ずと言っていいほど採用されてきている。

BOSEは、重量増対策に気を配りながらも、従来に増して迫力あふれるサウンドを実現するために、このマグネットを積極的に採用。さらに4chデジタルアンプを組み合わせたことで、軽量ながらよりダイナミックなサウンドの提供を可能とした。

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《会田肇》

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