開発人が語る…スバル レガシィの本質

自動車 ニューモデル 新型車
開発人が語る…スバル レガシィの本質
開発人が語る…スバル レガシィの本質 全 16 枚 拡大写真

★世界中で独自のメカニズムといえるシンメトリカルAWD

スバル『レガシィ』の技術基盤になっているのは、2リッターの排気量を持つ水平対向4気筒エンジン、余裕を持って大人4人乗車で長距離ツーリングできる居住空間の確保されたワゴン、セダンのボディ、シンメトリカルAWDと呼ばれる、縦置きエンジン/縦置きトランスミッションをベースにした4WD駆動方式といったものだ。

そもそも世界的に見ても、4輪駆動方式がだけがラインアップされたレガシィのような車種はほかには見当たらず、この事実だけ見てもレガシィが特別な存在であることがわかる。

増田「最初のレガシィは一部にFFモデルもありましたが、2代目の途中からレガシィは4輪駆動に特化しています。レガシィも200psをはるかにオーバーするパワーを持ち、車両重量も1.4トン・クラスになった。こうしたクルマでより速く、しかも安心感のある長距離ドライブをするのに4輪駆動システムが理想に近いという判断があったと聞いております」

じつは1980年代半には世界的に乗用車の4WD化を推し進めるブームがあったが、そうした車種はあまり長続きしなかった。

増田「スバルの4輪駆動方式は、低重心の水平対向エンジンを縦置きに搭載し、トランスミッションから後輪駆動用のプロペラシャフトが出ている、スバル独自のシンメトリカルAWDは機構的にもレイアウト的にもきわめて合理的であり、軽量・簡潔なシステムなのです」

この合理的な4WDシステムは、スバルの基幹技術となった。こうしたベースとなる技術があったからこそ、レガシィを4輪駆動方式だけに絞るという決断ができたのである。

もちろんレガシィはシンメトリカルAWDのセダン/ワゴンということだけが特長ではない。エンジンは2リッターが基幹であるが、ターボ仕様では280ps(ATは260ps)というハイパワー、35.0kgmという大きなトルクを、自然吸気エンジンでも190ps(ATは180ps)というパワーを絞り出している。これは同等クラスのセダン、ワゴンと比べると突出している。

まさにスポーツカーなみの走りを体現したセダン/ワゴンなのであり、こうしたエンジンの力をきちんと路面に伝えるためには4輪駆動システムは不可欠な組み合わせなのである。

★エンジニアの高い志がクルマ作りに生かされている
★世界中で独自のメカニズムといえるシンメトリカルAWD
★エンジニアの挑戦がレガシィを固有のものにしていく
★運転の楽しさ、所有する喜びを実感できるクルマづくり

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 4
  6. 続きを読む

《松本晴比古》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. タワーバーだけじゃない! ボディ補強パーツの最新事情と乗り味革命~カスタムHOW TO~
  5. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る