東京モーターショー、スズキの参考出品車『LC』(エルシー)は、「自分にぴったり、うれしいサイズの小さなクルマ」がコンセプト。2人乗りで、全長は3200mmと軽枠に200mmの余裕を残す小ささ。
LCのデザインは、『フロンテ360』を思い起こさせるが。「ただのレトロではありません。小さなクルマがもたらす親しみ、自分との一体感などを目指しデザインしていく過程で、スズキオリジナルのヘリテイジを見直し、LCになりました」と、デザイン部カラーグループの鈴木正哉デザイナー。
確かに全体の雰囲気だけでなく、丸目のヘッドランプやリアコンビネーションランプなどの愛らしい表情、ルーフに手が届き洗ってあげられる全高の低さ、大事な人との距離をもっと近づけるよう、狭めた運転席と助手席の距離など、フロンテ360にも通じる“自分だけのパートナー感”が満載だ。
赤とチェックの柄のシートやトリムは「明るい気持ちになれるよう」。リアエンジンだったフロンテ360のリアフェンダー上のエアインテークふうの部品は、「LCではガソリン給油口です」と鈴木さんは教えてくれた。