【東京モーターショー05】日産 ピボ が受け継ぐ「走りのDNA」

自動車 ニューモデル モーターショー
【東京モーターショー05】日産 ピボ が受け継ぐ「走りのDNA」
【東京モーターショー05】日産 ピボ が受け継ぐ「走りのDNA」 全 5 枚 拡大写真

ファニーなスタイリングの未来カー日産『Pivo』(ピボ)には、高いレベルの電気自動車技術がふんだんに投入されている。「日産は少し前まで『ハイパーミニ』をはじめ、電気自動車をもっともたくさん売っていたメーカーでした。実用車の開発を通じて蓄積された技術を大いに盛り込んでいます」(門田英稔主管)

【画像全5枚】

主動力機は2003年に行われた前回の東京乗用車モーターショーで参考出品された「スーパーモーター」。1基のモーターから2系統の出力を取り出せるというもので、Pivoはそれを前後の駆動軸にひとつずつ装備。モーター2基で4輪独立制御を実現しているのだ。バッテリーは平形セルを採用した省スペース型の「コンパクトLi-ionバッテリー」だ。

走行制御で特徴的なのは4WS。低速時には後輪が逆位相に大きくステアし、定点旋回に近いくらいの小回り性能を実現。通常走行時には同位相、逆制御を適宜使い分け、操縦安定性を向上させている。かつての『スカイラインGT-R』に似た車両制御であり、日産の走りのDNAを主張する部分だ。

ボディサイズは全長2700×全幅1600×全高1660mmと、きわめてコンパクト。そこに3人分の乗車スペースとハイテク機能を盛り込んだPivoは、ショー会場で数々の楽しいデモンストレーションを演じる。テクノロジーマニアから家族連れまで、幅広い来場客の目を楽しませる目玉の一品である。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. 「ランクルと戦える」日産の大型SUV『パトロール』日本発売へ、SNSでは「売れるんじゃないか?」と期待の声
  3. コンセプトカーはいっさいナシ!前回とは180度違う、日産の展示から見えた「リアルへの追求」とは…ジャパンモビリティショー2025
  4. モチーフはピックアップトラック、『ジムニーシエラ/ノマド』用の新型フェイスキット「CH:AMP」が登場
  5. 自動車業界の“夢と現実” 日産、今期2750億円営業赤字見通し、トヨタは42車種128万台リコール[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る