【インプレ'05】下野康史 トヨタ『ハリアーハイブリッド』 ガソリンとのコスト差を考えると、タダで手に入れたいクルマ

試乗記 国産車
【インプレ'05】下野康史 トヨタ『ハリアーハイブリッド』 ガソリンとのコスト差を考えると、タダで手に入れたいクルマ
【インプレ'05】下野康史 トヨタ『ハリアーハイブリッド』 ガソリンとのコスト差を考えると、タダで手に入れたいクルマ 全 1 枚 拡大写真

エンジンと2基のモーター全開、パワーメーターが200kWに張り付いたままのフル加速が、とにかく圧巻。静かさに演出されるためか、ポルシェ『カイエン』、VW『トゥアレグ』、『レンジローバー』といったV8の高性能SUVよりもむしろ速く感じる。

“グルーン”というリアモーターの存在感が高まる全力加速の感覚も独得。ぜひともこのパワーユニットでスポーツカーをつくってもらいたい。

2回にわたって、延べ1000km以上走ってみたが、燃費は街なか主体のいちばん悪いときでリッター当たり8km台。ツーリング主体のいちばんいいときだと11km/リッターに届いた。重さ1.9トンのSUVとしては驚きの好燃費だ。

とはいえ、以前、3リッターの『ハリアー』をテストしたときも7km/リッター台だったから、およそ100万円のハイブリッドコストを燃料代で取り返すのはほとんど不可能である。これまでの『プリウス』や『エスティマ』系と違って、無鉛プレミアムだし。だから、懸賞かなんかで、タダで手に入れたいクルマである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★☆☆
オススメ度:★★★★☆

下野康史| モータージャーナリスト
自動車専門誌の編集部を経て、モータージャーナリストに転身。現在はクルマ雑誌を始め、週刊誌のコラムなど幅広く執筆活動を行っている。親しみやすい文体のなかに見える、鋭い着眼点や独特の語り口にファンは多い。

《下野康史》

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