【トヨタ ラクティス詳報】魅力的な1.5リットル

自動車 ニューモデル 新型車
【トヨタ ラクティス詳報】魅力的な1.5リットル
【トヨタ ラクティス詳報】魅力的な1.5リットル 全 5 枚 拡大写真

『ラクティス』には1.3リッターと1.5リッターエンジンが用意されている。両方のエンジンともにミッションはCVT(4WDは4AT)だが、1.5リッター車にはアクティブCVTと呼ばれるCVTのマニュアルモードが装備されている。

アクティブCVTには7速のシーケンシャルシフトマチックが装備され、レクサス『IS』のような大きなシフトパドルが用意されている。さらにインパネにはSPORTモードスイッチが用意され、SPORTモードをチョイスすれば、CVTがエンジンの高回転域を多用するような制御に切り替わり、動力性能をフルに引き出せるようになる。

実際に乗り比べた印象も、かなり差があった。7速のシーケンシャルシフトマチックはシフトレスポンスに優れ、エンジンブレーキを使いたいときや、スポーティに走りたいときには便利。パドルシフトも、パドルのサイズが大きく使いやすい。SPORTモードスイッチを押せば、さらに高回転をキープしながら、小気味よい走りを楽しむことができる。

1.5リッターの最高出力は110psとパワフルな数値ではないが、予想以上にキビキビと走ってくれた。そのうえ、高速道路を長時間走るときに便利なクルーズコントロールも、このクラスの国産車としては珍しく標準装備されている。

対する1.3リッターは、標準的なシフトモードしかなく、最高出力も87psとだいぶ低くなる。遮音材なども簡略化されているようで、エンジンの透過音なども大きくなっている。日常的に街なかを走るだけなら1.3リッターで問題ないが、週末に遠出をするような人なら、1.5リッターを選びたい。

ラクティスのチーフエンジニア多田哲哉さんは「デビュー当初は1.5リッターのほうが売れると思いますが、最終的には50%づつぐらいになるでしょう。ですが、装備的に見ても1.5リッターのほうがお買い得なので、ぜひ1.5リッターを選んでいただきたいと思います」とコメント。

確かにラクティスの走りを思う存分に楽しみたければ、多田チーフエンジニアのコメント通りの選択が賢い選択だ。買うときには価格差はあるが、ランニングコストなどは1.3リットルも1.5リットルも大きな違いはないと思われるからだ。(つづく)

《岡島裕二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マツダ『CX-5』新型を欧州で発表…日本では2026年中に発売
  2. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  3. ジープ『コンパス』新型の写真公開! アウトドアファンの要望に応える新インテリア
  4. 名車「964型ポルシェ 911」を最新の姿に甦らせる、シンガーが最新レストア作品披露へ
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る