JFEスチール、超高強度鋼「ファイン ガンマ」を開発

自動車 ニューモデル 新型車

JFEスチールは6日、疲労強度を15〜20%高めた、超高強度の棒鋼「ファインγ(ガンマ)」を開発し、世界初の量産に成功したと発表した。同素材を使うと、自動車の動力伝達部品の小型化が可能になり、1台あたり最大45kgの軽量化が可能という。

新素材は、結晶の粒子径を2−3μと通常の10分の1程度にまで微細化することで、強度を飛躍的に向上することができた。従来、結晶の微細化で強度が増すことは知られていたが、量産技術は確立されていなかった。

同社は、金属加工の際の熱処理工程に着目したプロセス開発を行うとともに、成分設計を見直すことで、超微細結晶粒を安定的に生成することを可能にした。

自動車の場合、等速ジョイントやクランクシャフト、ミッションシャフトといった部品への使用が見込まれ、エンジンやトランスミッションの小型が可能になるという。

《編集部》

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