益子の悪質ひき逃げ事件で民事の和解成立

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2003年3月、栃木県益子町内で下校途中の女子中学生2人が泥酔運転のクルマにはねられて死亡した事件について、宇都宮地裁は15日、事故の加害者と被害者家族との間で和解が成立したことを明らかにした。和解金額については公表されていない。

この事故は2003年3月17日の午後7時ごろに発生している。益子町塙付近の町道で、路肩を歩いていた女子中学生2人に対して後ろから走ってきた乗用車が猛スピードで突っ込み、2人とも数十メートル弾き飛ばされて全身強打で死亡した。クルマを運転していた男は当時泥酔状態で、事故の瞬間には居眠りをしていた。

危険運転罪の適用が議論されたものの、結局は適用外となり、業務上過失致死の罪に問われた男は2003年12月に懲役7年の実刑が確定し、現在も服役している。また、公判の終了後には慰謝料の請求を求める民事訴訟が2人の遺族から起こされていた。

和解は遺族側が裁判所(宇都宮地裁)の勧告を受け入れたもので、賠償金額については明らかにされていないものの、被告に対して「一生酒を飲まない」、「出所して1年後から15年間、命日近くと盆、彼岸に現場の清掃を行う」、「交通事故被害者支援機関に毎月1万円の寄付を行う」などの条項が定められた。

《石田真一》

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