NECは、子会社のNECエンジニアリングが2002年3月から2005年12月まで架空取引を行っていたと発表した。
NECは、NECエンジニアリングの従業員が所属する部門で、架空の仕入れと架空の売上を計上していたとの連絡を受けた。NECは社内に調査対応チームを編成するとともに、外部の弁護士、会計士へ調査を依頼してその内容が明らかになった。
架空取引では、実際の取引きの対象となる物の移動があるように見せかけて仕入先、NECエンジニアリング、販売先の3社間で取引きを循環させる手口を繰り返していた。
NECエンジニアリングは、仕入先、販売先から確証を入手しており、社内で必要な書類をこの従業員が偽造していたこと、売上の入金が販売先から予定通り行われていたため、昨年12月まで架空取引を認識できなかった。
架空取引によって約4年間合計で売上高363億円、営業利益93億円が計上された。NECはNECエンジニアリングが100％子会社なため、会計監査法人と協議した上で過去の連結財務諸表を訂正する。
また、NECエンジニアリングは、架空取引を行った従業員を刑事告発すると、している。
