【インタビュー】iPod エコシステムの鍵をアップル社イング氏に聞く

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【インタビュー】iPod エコシステムの鍵をアップル社イング氏に聞く
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  今年後半にはNike+iPod Sport Kitを日本でリリースへ

そして、そうしたエコシステム構築がうまくいっている証拠のひとつとして、イング氏はNIKE(ナイキ)とのコラボレーションによるNike+iPod Sport Kit(http://www.apple.com/ipod/nike/)の例を挙げた。

Nike+iPod Sport Kitは、7月から米国で販売が開始されている製品。iPodに2.4GHzの無線で接続されるワイヤレスのセンサーをNIKEの『ナイキプラスシューズ』に組み込み、それを履いてランニングやウォーキングなどをすることで、iPodに様々な情報(たとえば走った距離や時間、消費カロリー数など)が自動的に蓄積されていくというシステムだ。

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ユーザーは、iPodで音楽を聴きながら、自分で設定した運動メニュー(何km走る、何分走る、何カロリーを消費する、など)に従って運動することができるようになる。ユニークなのは、iPodに保存されたデータは充電時にiTunesへ転送され、さらにiTunesは、NIKEが開設したウェブサイト『nikeplus.com』にオートアップロードすること。世界中のユーザーとデータを共有したり、競争したりという使い方が可能になるのだ。

このNike+iPod Sport Kitは米国のオンラインストアですでに29ドルで販売されているという。利用するには、iPod Nanoが必要になり、最新のファームウェアにアップデートする必要がある(iPod Nanoに、Sports Kitに対応したソフトウェアが必要になるからだ)。日本向け製品については、「今年終わりまでには日本語版のリリースも検討したい。また、NIKEもナイキプラスシューズを日本で発売する意向であると聞いている」(イング氏)といい、今年の後半には何らかの形でリリースされることになりそうだ。

クルマとジョギング。iPodは“走る”というキーワードでコラボレーションが広がっている。「ソニー・ウォークマンが歩いている脇をiPodが軽快に走り抜けていった」。そのような印象をもつiPodエコシステム戦略である。

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《笠原一輝》

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