【ダイハツ ソニカ 創った人】失敗は許されない…堀信介チーフエンジニア

自動車 ニューモデル 新型車
【ダイハツ ソニカ 創った人】失敗は許されない…堀信介チーフエンジニア
【ダイハツ ソニカ 創った人】失敗は許されない…堀信介チーフエンジニア 全 5 枚 拡大写真

「“爽快ツアラー”というコンセプトを実現するために、『ソニカ』には新開発のターボエンジンと、自社で開発した新型CVTを組み合わせています。その結果、軽自動車トップレベルの燃費と動力性能を両立することができました」と語るのはソニカのチーフエンジニアを務めた堀信介さん。

ダイハツの新型軽自動車ソニカに搭載されるパワーユニットは、エンジンもCVTもソニカで初めて採用される新ユニットだ。エンジン自体は昨年登場した『エッセ』と同じ3気筒がベースとなっているが、ターボエンジンとしては初登場となる。

堀さんは「ソニカのエンジンはCVTと組み合わせることで、エンジンそのものの剛性アップに加え、振動や騒音といった要件も進化しました。また、新開発のCVTはリニアリティをもっとも重視し、違和感のないフィーリングを実現しています。そのうえで、加速性能や燃費についても優れた数値をマークしました」という。

実際にソニカに乗ってみると、走り出した瞬間に堀さんのいっている意味が理解できた。今までのCVTを搭載した軽自動車だと、先に回転が上昇して、後から速度がついてきたが、ソニカはエンジン回転の上昇とともに、気持ちよく速度が乗っていくのだ。

そのフィーリングも軽自動車のターボというよりも、1500ccクラスのコンパクトカーのようにフラットなトルク感がある。高回転を使い急加速を試みたときには、多少CVT独特のプーリーまわりから発する金属音が出るが、エンジンの加速性能とCVTのフィーリングに関しては、軽自動車のレベルを超えた域にある。

「このパワーユニットは、後にほかの軽自動車にも採用される予定です。そのため、ソニカで評価を落とすようなことはしたくなかったので、徹底的にチューニングを施しました」という。

確かにこのパワーユニットのフィーリングは、軽自動車でベストの出来といえるものだろう。このエンジンとCVTが量産化され、『ムーヴ』や『タント』に搭載されれば、他社に対して大きなアドバンテージになるはずだ。(つづく)

《岡島裕二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. いすゞ『ギガ』など大型・中型トラック1万6780台をリコール…シートサスペンション不具合
  2. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
  3. 「クラシックmini」がレストモッドで蘇る! 限定生産で約1490万円から
  4. なぜ? 日産 リーフ 新型がクロスオーバーSUVに変身した理由
  5. 【マツダ CX-60 MHEV 新型試乗】買い時とグレードのチョイスに迷う存在…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る