日産自動車は13日、「グローバル生産累計台数1億台の達成」を記念して、発祥の地である横浜工場で記念式典を開催し、挨拶に立った志賀俊之COOは「この数字に重みを感じる」と述べた。
1933年の操業から73年をかけて1億台を達成したわけだが、志賀COOは今回スピーチするに当たって日産の社史を読み返したという。そして、この達成は「1億人の人に支えられたからであり、本当にうれしく思う」と感慨深げに語った。
しかし、最近の日産は低調傾向で、国内の販売に至っては前年に比べて13%も減っている。07年度までの中期経営計画「バリューアップ」も折り返し地点を迎え、目標達成に対して厳しい見方も業界関係者の間から出ている。
「これから18カ月は本当の力を見せる巻き返しのとき。必ずバリューアップを達成させる」と強調し、会場を訪れた来場者を安心させていた。