トヨタ自動車は東京・有明の東京ビッグサイトで12日−15日に開催された「国際物流総合展2006」に出展したが、2台だけの出品で、周りのコマツ、日野自動車、いすゞ自動車などに比べて非常に質素なブースであった。
ただ、出品した2台は『ダイナ/トヨエース ディーゼルハイブリッド アルミバンS』と『ハイエース 3室3温マルチ配送車』というトヨタ自慢のクルマ。
アルミバンSは、新世代ディーゼルハイブリッドシステムを搭載した環境に優しい2tトラックで、10月から発売される予定だ。ただ、価格の方はベースのディーゼル車より100万円高く470万円。トヨタでは年間100台販売する計画である。
一方、マルチ配送車は、一般荷物、冷蔵・冷凍品それぞれの積荷3室で対応するワンボックスで、発売は未定だが、「来年初めから春にかけて出したい」(トヨタの説明員)とのことだ。価格は300万円ほどになる予定だが、改造に1カ月半ほどかかるという。
このような画期的なクルマを出品しているにもかかわらず、ブースを訪れる人は少なく、「次回はもっと大々的にやりたい」とトヨタ説明員は話し、人であふれかえる目の前のコマツブースをうらやましそうに眺めていた。