【ホンダ インターナビ新機能】豪雨遭遇時に注意喚起する世界初のシステム導入

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【ホンダ インターナビ新機能】豪雨遭遇時に注意喚起する世界初のシステム導入
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ホンダは『インターナビ・プレミアムクラブ』の新機能である「インターナビウェザー・豪雨情報」のベータサービスを行うことを発表した。下水処理能力をオーバーすることから、道路冠水の恐れもある時間あたり50mm以上の雨がルート上で降りそうな場合、ドライバーに対して注意喚起を行うという世界初のシステム。

都市部で猛烈な雨が降る回数というのは、地球温暖化やヒートアイランド現象によって年々増加しているが、アスファルト舗装がなされた都市部においては「雨は地中に吸収されることなく、ほぼ全量が下水に流れ込む」ことになる。

だが、東京や大阪などでも時間あたり50mm以下の雨量を想定した下水処理能力しか持っておらず、ここ数年増加している猛烈な豪雨には対応できず、水があふれ出して道路が冠水したり、床下・床上浸水の被害が出るというケースが相次いでいる。こうした水害を「内水氾濫(ないすいはんらん)」と呼ぶが、道路が水没することによって、クルマの通行に影響が出るだけではなく、命にも関わる大きな被害が出ることも珍しくない。立体交差(アンダーパス)に水が溜まったことを知らず、クルマが飛び込むという事故は年に数件発生している。6日にも東京都江東区内でトラックが水没して運転手が一時孤立する事故が起きたばかりだ。

「インターナビウェザー・豪雨情報」では、インターナビVICSによる交通情報(所要時間情報)に、日本気象協会(JWA)から提供される豪雨情報を加味し、ルート上で50mm以上の雨が降り、さらには「その雨に巻き込まれることが予想される場合」に運転者へ注意を喚起するとともに、地図上に「!」マークを表示する。現在地から20分後に到達する距離までが注意の対象となり、雲の動きやクルマのスピード次第によって次の情報取得時に対象区域を絞り込む。

数日前からその影響がある程度わかる台風や低気圧による雨というよりは、突発的に発生する雷雨に主眼を置いたものだが、豪雨に遭遇することを事前に把握することで、冠水への突入や運転不能を避け、安全なエリアにクルマを止めることが可能となる。

《石田真一》

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