気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2006年10月12日付
●日立、クラリオン買収へ、車載機器事業を強化 進む電子制御化、市場拡大にらみ(読売・8面)
●次世代電気自動車、三菱自動車、実証試験開始へ、(読売・8面)
●タイヤ出荷価格、来年2月値上げ、ブリヂストン(読売・8面)
●フォード提携否定、日産・ルノー ゴーン氏再編は意欲(朝日・12面)
●トヨタマークX 一部改良(毎日・10面)
●日産、北と取引全面停止(産経・10面)
●旭硝子、中国に新工場、日系自動車向け(日経・11面)
●トヨタ、福祉車両を拡販、専門拠点を倍増、小型車にも設定(日経・12面)
●自動車リサイクル、廃車台数24%増、上半期 促進センター調べ(日経・12面)
●韓国GM大宇 軽自動車を自社開発(日経・12面)
●「飲酒運転を疑似体験」トヨタ交通安全センターでスタート(日経・42面)
ひとくちコメント
経営再建中の三菱自動車工業が走行距離などの性能を飛躍的にアップさせた次世代電気自動車の実験車両を公開、近く東京電力などの電力会社とともに実用化に向けた共同研究を実施する。きょうの各紙が経済面で取り上げている。
実験車両は人気の軽自動車『i』(アイ)をベースに、ガソリンエンジンや燃料タンクの代わりに高性能リチウムイオン電池と小型で軽量なモーターを搭載。1回の充電で走行可能な距離が130−160kmと、従来の電気自動車よりも優れものという。
三菱はリコール隠し事件発覚による業績不振でハイブリッド車などのエコカーの開発が遅れているが、次世代電気自動車に経営資源を集中させることで環境技術の分野でも復活をアピールするのが狙い。
発表会場で、商品開発部門を統括する相川哲郎常務は「電気自動車は理想的なエコカー」と強調、販売を開始する2010年まで「1回の充電で200kmの走行を実現したい」と意気込んでいた。