【EVS22】小型大衆車のハイブリッド化を意図するトヨタグループ

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【EVS22】小型大衆車のハイブリッド化を意図するトヨタグループ
【EVS22】小型大衆車のハイブリッド化を意図するトヨタグループ 全 1 枚 拡大写真

アイシン精機はEVS22に、ロボットMTと組み合わせた、パラレルハイブリッド車用変速機を参考出品した。モーターの位置がクラッチより後方に位置するというシステム構成。

このシステムは、(1)クラッチを切ればエンジンを停止させたままモーターのみで走行することが可能、(2)反対に減速エネルギーを回収するときもエンジンブレーキの影響を受けない、(3)モーターを使ってクラッチの回転速度をエンジンと同調することができるため、ロボットMTの変速ショックを緩和できる——などのメリットを持つ。

半面、エンジンでモーターだけを回すことができないため、バッテリー残量が少なくなっても停車時に発電できないという短所もある。

トヨタのハイブリッドといえば、2個のモーターを装備し、発電、減速エネルギー回収、駆動力アシストを自在にコントロールする2モーター式の「シリーズ・パラレルハイブリッド」がよく知られているが、2モーター式はシステムが大型でコストも高く、大衆車への採用は難しい。

このロボットMTは『ヴィッツ』、『カローラ』など、価格的な制約の厳しい車種向けをハイブリッド化するためのコアユニットとなるものと推測される。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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