エンリコ・フミア率いるフミア・デザイン・アソチャーティによって開発されたランチア『J』。その「J」は「Japan」の「J」なのだ。日本のランチア愛好家達の協力によって実現したモデルだからだ。
ランチアJは、フィアットグループ協賛のもと開発され、ランチア100周年を記念し、ランチアに捧げられた。
サイズは4800×1860×1490mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2900mmと、『テーシス』に近いEセグメント。キャブフォワードのプロポーションには、フミア氏によるいくつものデザインの手法が取り入れられている。
たとえばデザインに特徴的な個性を与える「漢字デザイン」と呼ぶ、「波」型の前後バンパーやサイドシル。「フォー・サイド・ルック」と呼ぶのは、建築のように四面体で、同一モチーフ車体の側面全体で繰り返す手法。「認識サイクル」と呼ぶのは、歴史的なデザイン・キューを選択し、再表現することにより、そのブランドならではのデザインの刷新を行うことなどだ。
公開されたのは1/4モデルだが、今後このモデルがどんな反響を呼び、どう発展していくかが楽しみだ。