自動車部品メーカー大手のタチエスと河西工業は、業務提携することで合意したと発表した。
タチエスは自動車シートメーカー、河西工業は内装ドアトリムが主力の大手自動車部品メーカーで、両社はともに今年4月、資本提携することで合意していた。今回、両社は、製品の共同開発、生産の相互委託、拠点の共同活用について検討することで合意した。
業務提携の具体的な内容については、両社が「業務提携推進本部」を設置して協議していく。相互の強みを活かした新製品の共同開発や相互の構成部品を委託生産することで、競争力のある製品の開発に役立てる。また、海外拠点を含めた施設や設備などの相互活用で、業務の効率化と合理化を推進する。
資本提携合意後、タチエスは河西工業に4.0%出資している。河西工業は今後、タチエスに0.8%出資しているが、出資比率を2.9%に引き上げる予定だ。
タチエスはシート製造のフレーム加工技術や縫製加工技術に強みがあり、河西工業は樹脂加工技術に強みを持つ。両社が持つ技術を相互補完してグローバルで競争力を強化する方針だ。