気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2006年11月14日付
●乗るからビール飲まぬ 出荷2カ月連続減(読売・10面)
●道路財源、一般化に慎重姿勢、津島・自民税調会長(読売・11面)
●道路財源 御手洗氏板挟み、諮問会議と財界、主張が矛盾(朝日・11面)
●水素カーBMW公開、来夏にも日本上陸(朝日・13面)
●日産、いわきの第2エンジン工場完成(朝日・13面)
●カローラ明暗 受注1カ月 セダン減、ワゴン増(朝日・13面)
●いすゞ、日野と協力拡大前向き、排ガス対策など(毎日・10面)
●トヨタ労組 来年のボーナス要求、過去最高の250万円へ、正規従業員化推進、働きがけ(産経・8面)
●価格上昇、飲酒運転禍 ボージョレ大逆風(産経・11面)
●団塊マネー照準、秋の新車販売 安全装備拡充、高価格帯PR(東京・8面)
●いすゞ、経常益1000億円台 今期予想上方修正(日経・11面)
●インド協業交渉中止、日産「新工場でスズキと壁」(日経・13面)
ひとくちコメント
福島県いわき市泉町にある日産自動車の「いわき工場」で13日、志賀俊之最高執行責任者(COO)らが出席して第2エンジン工場の完成式典が行われた。完成したばかりの新工場内を報道関係者にも公開、きょうの朝日と日経が取り上げている。
いわき工場は1994年に操業を開始し、高級車向けのV型6気筒の「VQエンジン」を生産。このほど第2工場が完成したことで、年間生産能力は56万基(05年度実績約45万基)まで引き上げられる。
いわき工場で生産する「VQエンジン」は米国ワーズ社主催の「10ベストエンジン賞」を12年連続で受賞するなど「軽量、コンパクトで高性能」(志賀COO)という日産“ご自慢”のエンジン。
ひと昔前は「技術の日産」と賞讃されたが、最近はその面影も色あせている。「エンジンはクルマの心臓部。グローバル化する中で、どんな工場で生産されたのかをアピールすることも必要」(いわき工場幹部)という。
「環境・人・クルマの共生を求めたインテリジェントファクトリー」がいわき工場のセールスポイント。シャープの「亀山工場」のように“いわきブランド”のエンジンで企業価値を高める狙いのようだ。