日産自動車は、「ニッサン・グリーンプログラム2010」でCO2排出量を削減するため、エンジン、トランスミッションによる燃費の向上の将来計画を発表した。
2010年度燃費基準+20%、2005年排出ガス基準75%低減レベル、リサイクル可能率90−95%を達成し、室内環境にも配慮したエコカー6車種を年内に日本に投入する。
また、直噴ガソリンエンジン(DIG)+次世代ターボ(4気筒)、直噴ガソリンエンジン(DIG)+バルブ作動角・リフト量連続可変システム(VEL)の6気筒と8気筒エンジンを開発する。これは、ディーゼルエンジンと同等レベル、約20%CO2排出量を削減したガソリンエンジンで、2010年度からグローバルに投入する。
これに先立ってCO2排出量を約10%削減するバルブ作動角・リフト量連続可変システム(VEL)を搭載したエンジンを2007年度からグローバルに投入する。
従来比30%CO2排出量を低減したハイブリッド車と同等レベルで、ガソリン3リットルで100km走行できる「3リッターカー」を2010年を目標に日本から市場投入する。
さらに、2リットルクラスのユーロ4に適合したクリーンディーゼル車を2007年度前半に欧州へ投入するほか、将来の排気規制をクリアするクリーンディーゼル車を2010年度から日本、北米、中国に投入する予定だ。
さらに、バイオエタノール燃料対応車をグローバルに投入する。グローバルに全てのガソリンエンジンで、バイオエタノール混合率10%燃料(E10)に対応させ、北米で2005年から発売しているタイタンFFV(バイオエタノール混合率85%対応車/E85)に加え、2007年からアルマーダFFVを投入する。ブラジル市場へは、バイオエタノール混合率100%燃料(E100)対応車を3年以内に投入する。
トランスミッションによるCO2排出量削減では、オートマチックトランスミッションに比較して約10%実用燃費を向上するCVT(無段変速機)搭載車を2007年度にグローバルで約100万台販売する計画だ。