三菱自動車は、国内販売体制を再編すると発表した。連結販売会社29社、部品販売会社9社を2007年度中に広域統合する。販売ネットワークを効率化して、国内事業の黒字化の早期達成を目指す。
同社は経営再建中で、2007年度は「三菱自動車再生計画」の最終年度となるが、この計画の柱の一つである国内販売ネットワークの再構築を加速させるため、連結子会社の広域統合に乗り出す。連結子会社のディーラー29社と部品販売会社9社を2007年度中に広域合併させる。これによって、ネットワークの効率化や店舗営業力の強化、ガバナンス強化を図ると、している。
国内の自動車市場が成熟期に入り、少子化もあって新車市場の高い成長が期待できない中で、国内販売網を再構築する。同社では、今回の広域統合で、関係会社とのコミュニケーションの円滑化を図るとともに、各社の経営判断のスピードアップ、間接部門の削減による人的資源の再配置・最適活用による現場営業部門を強化する方針だ。
同社では今後、広域統合後の運営形態の詳細、収益目標設定とフォローアップ、拠点配置の最適化などを検討していく方針だ。