【新聞ウォッチ】張会長「合併にはケミストリー(相性)が大事」
気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2007年2月16日付
●酒提供側の罰則、運転者よりも軽減、道交法改正案一部見直し(読売・2面)
●注目、デイトナ500 トヨタが本格参戦 F1モントーヤも 19日決勝(読売・21面)
●ガソリン1年ぶり120円台、物価値上げ効果終了か(朝日・9面)
●クライスラー再建、日本勢は様子見(毎日・8面)
●インド経済、現実と課題:スズキ進出25年(下) アウトソーシング、製造大国 日本に照準(産経・9面)
●東大グループ開発、シートが見張る居眠り運転(東京・3面)
●社説・東京マラソン 共生社会への先駆けに(東京・5面)
●春闘、牽引役の立場考え判断、張自工会会長が見通し(東京・8面)
●クライスラー分社化検討、日本企業巻き込み再編も、日産・ルノー連合浮上(東京・9面)
●アコード、またリコール(東京・26面)
●激震、クライスラー規模追求失われた9年「世紀の合併」相乗効果出ず(日経・11面)
●資本提携に影響、自工会会長指摘、クライスラー再建検討(日経・11面)
ひとくちコメント
ダイムラークライスラーが分社化を視野に入れた再建計画を発表したが、きょうの各紙にも自動車再編に絡んだ観測記事が目立つ。
東京は「日本企業巻き込み再編も」という見出しで「日産・ルノー連合」が浮上していることを伝えている。一方、毎日は「日本メーカーが積極的に、クライスラーの救済、買い取りに名乗りを上げる可能性は低い」とみており、「様子見ムードが強い」と報じている。
こうした中、自工会の張冨士夫会長(トヨタ自動車会長)も15日の定例会見で、「自動車業界で環境技術提携だけでなく、資本、製造や販売にかかわる提携の動きがあるかも知れない」と、再編の可能性を示唆した。また、シナジーを生むためには「規模の追求ばかりでなく、互いの企業文化の融合や、ケミストリー(相性)が大事」と述べた。
日本ではケミストリーという表現はなじみがないが、欧米ではよく使われる言葉だそうだ。破局の原因は企業合併も夫婦関係も共通する点が多い。