【レトロモビル07】今年のオークションは「プチプチ」も

自動車 ニューモデル モーターショー
【レトロモビル07】今年のオークションは「プチプチ」も
【レトロモビル07】今年のオークションは「プチプチ」も 全 4 枚 拡大写真

レトロモビル会期中の恒例イベントに『クリスティーズ』オークションがある。例年は2日めの夜だが、今年は初日の2月16日と翌17日の2夜にわたって催され、約350点が競売に掛けられた。

今年はレトロモビルの特集である「スター&著名人の車」に合わせて、セレブリティにゆかりのある車が数々出品された。たとえば、ミック・ジャガーが所有していた1964年フォード『ギャラクシー』は、1万9975ユーロ(約319万円)で落札された。
 
また“余興”として、今回会場にカーコレクションが特別展示されたピンクフロイドのドラマー、ニック・メイソンのプラチナディスクも出品された。アルバム『エコーズ』の販売50万枚を記念したもので、サイン入りドラムスティックも付けられた。これはチャリティで、予想価格に近い1500ユーロで落札されると、会場からは大きな拍手が沸いた。

なお、今年の呼び物だった、ヌヴォラーリが操縦した1939年アウトウニオン・タイプDグランプリは、予想価格が1000万ユーロ(約16億円)に達した。しかし直前になってヒストリーに不明点が生じたため、競りは取り下げられた。1997年日本GPでシューマッハが操縦し優勝したフェラーリF1も90万ユーロ(1億4400万円)といわれたが、落札には至らなかった。

いっぽう、今回は一般的に「オートモビリア」といわれる自動車関連アートや玩具も約300点が出品された。たとえば、1960年代に造られたシトロエンDSの子供用ペダルカーは、470ユーロ(約7万5000円)で落札された。こうした「プチもの」出品の充実は、従来何かと近寄りにくいムードがあったオークションの門戸を広げるきっかけになるだろう。悲しむべきは、落札できる年齢の人間は、到底自分でペダルカーに乗れないことである。

レトロモビルは25日まで、パリ・ポルト・ド・ヴェルサイユの見本市会場で開催中。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  3. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  4. まるでスポーツカー、アキュラの新型SUV『RSX』世界初公開へ…モントレーカーウィーク2025
  5. 次期トヨタ『ハリアー』は新エンジンの恩恵でフォルムが大変化…スクープ記事ベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る