「一度負けると、5年はかかると思う」---。スズキの鈴木修会長は4月27日の2007年3月期決算会見で、軽自動車トップの奪還について聞かれ、こう述べた。
スズキは06年度、34年ぶりに軽トップの座をダイハツ工業に譲った。それだけにスズキの巻き返しが注目されている。
「今年もヨーロッパ向けを中心にできることなら小型車を優先でやりたい。相良工場の完成が来年9月頃で、フル稼働に入るのが2009年になる。ということで、2010年には再びチャレンジしたい」と鈴木会長。
とは言うものの、相手のこともあり、軽自動車の生産が増えたからといって、すぐにトップをとれるほど甘くはない。鈴木会長は「仕事はコツコツ行う」を哲学にしており、収益のことも考えてじっくりと首位奪還を図ろうという考えである。