アメリカの高級カスタムカーとして知られるサリーン。このサリーンの創設者でCEOだったスティーブ・サリーン氏が、突然同社を去った。そして新たにZXオートモービル社に加わった。
サリーン社はこれまでフォードマスタングなどのカスタムカーを製造し、レーストラックで成功を収めて来た。独特のデザインとフォードのエンジンを使った国産スーパーカーも数多く、1台10万ドル以上という価格ながら手作りの高級感もあって22年間にわたり存続して来たメーカーだ。
いっぽうZXは中国のシャムコ自動車の関連会社で、中国製のピックアップトラック、SUVの販売を目指す、アメリカ初の米中共同事業だ。ピックアップ、SUVはUSシャムコ社が販売を担当するが、ZXは中国のヘベイ自動車からスポーツカーなどを輸入、販売の予定だという。
このニュースに対し、『オートモーティブ・ニュース』などでは「今年のアメリカン・ルマン24にヘベイはまだ登録されていない」といったジョークを加えているが、既存のカスタムメーカーとして名を馳せたサリーン氏が、中国製の車をどんなスーパーカーに仕立てるのか、その手腕には注目が集まっている。