アイシン精機、アルミダイキャストの新工場を建設へ 九州

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アイシン精機は、熊本県下益城郡城南町にエンジン部品を生産する新工場「アイシン九州キャスティングを8月1日に設立すると発表した。自動車生産台数が増加している九州地区で生産体制を強化する。

同社は、九州地区では1993年にアイシン九州を設立し、ボディ部品の生産を開始した。その後、トヨタ自動車向けの増産対応として2005年からエンジン部品の加工工程を追加した。

今回、トヨタからのエンジン部品の受注拡大に対応し、国内アルミダイキャストの生産能力の増強を図るため、九州地区で新たに一貫生産を行う新工場を建設する。

新会社の資本金は10億円で、アイシン精機が100%出資する。工場は2008年9月に操業する予定で、2010年度には従業員200人、売上げ78億円を目指す。投資額は約100億円。

新会社にアイシン九州のエンジン部品と、アイシン軽金属、アイシン精機西尾工場の九州向けのエンジン部品の生産を集約し、九州地区での生産・調達率の向上を図る。

新会社は、アイシン九州と同一の敷地内に建設し、タイミングチェーンケース、オイルパン、シリンダーヘッドカバーなどのアルミダイキャスト製品を鋳造から加工・組付まで、樹脂インテークマニホールドを成形から組付まで一貫生産する。

アルミダイキャスト事業はアイシン精機の主要事業の一つで、国内外でのグループを含めたアルミダイキャストの生産量は、2006年度約33万トンから 2010年度には約44万トンまで拡大する見込み。

同社はアルミダイキャスト事業の拡大に伴い、国内での生産対応としては、基幹となる西尾工場を中心に、アイシン北海道の設立を決めたばかりだが、今回アイシン九州キャスティング設立などで生産能力をさらに増強する。

《レスポンス編集部》

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