【池原照雄の単眼複眼】日産の08年投入でディーゼル復活へ動き出す

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【池原照雄の単眼複眼】日産の08年投入でディーゼル復活へ動き出す
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ポスト新長期を先取りへ

日産自動車が2008年秋に次世代型クリーンディーゼルエンジン搭載車を日本市場に投入することを決めた。6月27日の当欄で、日産の日本市場「1番乗り」の可能性に触れたが、「やはり」という展開になった。10年までにはホンダも投入する方針であり、日本市場でディーゼル乗用車の復活が始まる。

日産は今月22日に全面改良するSUV『エクストレイル』に、来年秋の時点でディーゼルを搭載する。欧州市場でヒットしている『キャシュカイ』に搭載した2リットルの「M9R」エンジンをベースに改良を進めている。

排ガス性能は、09年に施行されるディーゼルの「ポスト新長期規制」を先取りする。パワートレイン開発本部長の薄葉洋常務執行役員は「まだポスト新長期の規制値が正式に固まっていない状況なので、現時点では排ガス対策技術の最善を期していきたい」と、語っている。

◆ユーザーの反応は読めないが、普及させたい

M9Rエンジンは、現行の欧州規制である「ユーロ4」に適合しているが、日本の現行規制「新長期」に比べても規制値は緩い。このため、日本市場に投入するエンジンには「NOx(窒素酸化物)トラップ触媒」を新たに付加し、規制に適合させていく。

日産はエクストレイルにM9Rエンジンを搭載したモデルを試作しており、このほど筆者は試乗する機会を得た。最高で60km/hしか出せないコースだったため、中途半端ではあったものの、低速域からの粘り強いディーゼルならではの加速フィーリングは実感できた。

ディーゼルはブロックをはじめエンジンの造りを頑丈にするため、コストも高くなる。薄葉常務は、「割安になる燃料代については納得してもらえると思うが、日本や米国ではディーゼルがどれだけお客様に受け入れられるか、正直、まだ読めない」と言う。ただし、日本では「単一車種に終わらせず、普及させたい」とも強調した。

◆縮小する国内市場を刺激できる技術

ホンダは次世代クリーンディーゼルを09年秋に、まず米国で発売した後「日本には10年に投入する」(福井威夫社長)計画。トヨタ自動車は、まだ日本市場への展開計画を明らかにしていないものの、この分野でも技術ポテンシャルは高く、「臨戦体制」は敷いているはずだ。

あと1年余りもすれば、ディーゼルが日本の自動車市場での話題技術となろう。縮小を続ける国内需要に刺激を与える技術としても期待できる。

《池原照雄》

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