大矢アキオ『喰いすぎ注意』…急募、オーストリアの「ジローラモ」

自動車 社会 社会
大矢アキオ『喰いすぎ注意』…急募、オーストリアの「ジローラモ」
大矢アキオ『喰いすぎ注意』…急募、オーストリアの「ジローラモ」 全 10 枚 拡大写真
1
茶畑&新幹線を笑えない

ヨーロッパで売られている日本紹介本には、いまだ「茶畑の中、富士山をバックに走る東海道新幹線」の写真が健在である。気の利いた本だと「300」系あたりの写真にアップデイトされているが、そうでない本は、今や懐かしい「0」系のままである。

いっぽう「オーストリア」と聞いて、大半の日本人が想像するのは、ウィンナーワルツとモーツァルトくらいである。茶畑&新幹線を笑えない。そういうボクも、隣国イタリアに10年以上住んでいながら、オーストリアを旅行する機会は少なかった。

かのフェルディナント・ポルシェが当時のオーストリア領出身であるにもかかわらず、また現在メルセデスやクライスラーが、一部車種の組み立てをグラーツ市のマグナ・シュタイア社で行なっているにもかかわらず、である。

そんな中、先日ようやく久しぶりにオーストリアをクルマで旅する機会に恵まれた。

2
不意に訪れたSAで

A12号線は、国の東西を横断しているアウトバーンである。大部分の区間はアルプスに両側を挟まれている。その途中にあるミルス・バイ・イムストMils beiImst村のラストスタシィオン、つまりサービスエリアで休憩することにした。

日本では道路公団の民営化にともないサービスエリアの改良が図られている真っ最中だが、それでも「狭い」「汚い」「うるさい」「料理がまずい」のイメージがつきまとう。ボクが住むイタリアでは、それに加えて「怪しい」が加わる。ときおり車上荒らしや、いかさまトランプ賭博がいるからだ。

ところが、そのチロルの小さな村に設置されたサービスエリアは、ボクの先入観を見事に覆すものだった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 続きを読む

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る