大矢アキオ『喰いすぎ注意』…急募、オーストリアの「ジローラモ」

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大矢アキオ『喰いすぎ注意』…急募、オーストリアの「ジローラモ」
大矢アキオ『喰いすぎ注意』…急募、オーストリアの「ジローラモ」 全 10 枚 拡大写真

まず、レストラン棟の建物からして、チロル風である。それもテーマパークのように妙に子供に媚びたところがなく、限りなくリアルだ。恐竜のおもちゃでも、安モノと博物館で売っているものの違いと言おうか。

館内には3つのレストラン、ショップ、観光案内所だけでなく、上階には本格的ホテルや、ダンスパーティーもできる500人収容のホールまである。

そのまわりを取り巻くのは、巨大な庭園である。なにしろ敷地面積は、4万平方メートルもあるという。東京ドームより僅かに小さいだけだ。

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気をつけろ、ローマ人がやってくる

このサービスエリアを経営しているのは、独立した有限会社で、モットーは「地域から・地域のために」だそうだ。たしかに取り扱い商品は、チーズからサラミまで地元産品が多い。ついでにいうと、レストランは庭の一角で野菜を栽培している。パフォーマンス的要素が強いが、なかなか良いアイディアである。

なんとイベントも随時開催されている。今月は「気をつけろ! ローマ人がやってくる」と名付けられている。その昔オーストリアにも植民した古代ローマ兵の装束をまとった男たちが、ドライバーたちを待ち受けているという企画だ。続く来月は歌謡ショーらしい。事実、キャッチのひとつは「アウトバーンの体験村」である。

オーストリアは、通行料ステッカー(ヴィニエット)を購入してウィンドーに貼っておけば、アウトバーンは期間内乗り降り自由だ。したがって、イベント見たさにこのエリアまでやってくるドライバーも少なくないだろう。ボクも食べるだけでなく、ついつい施設内をウロウロしてしまい、気がつけば2時間以上が経っていた。

ちなみにサービスエリアがある村自体は、人口僅か580人である。道路施設にもかかわらず、地域の観光局のホームページにも紹介されている。サービスエリアは村の知名度を各段に向上させているに違いない。

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《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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