【グッドデザイン07】三菱 デリカ 公開プレゼンテーション…未練は断ち切った!

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【グッドデザイン07】三菱 デリカ 公開プレゼンテーション…未練は断ち切った!
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グッドデザインプレゼンテーション2007(東京ビックサイトにて24−26日開催)、毎年恒例の公開審査で、三菱自動車デザイン本部の西角新也さん、安井淳司さんが新型『デリカ D:5』のデザインについてプレゼンテーションを行った。

デリカ D:5のデザインコンセプトは、「高機動」「ロングライフ」「堅牢」。先代ではオーガニックデザインが流行っていたということから、丸いスタイルとなっていたが、新型デリカでは基本に立ち返って、流行のスタイリングはせずに固まり感でみせることを目指している。

デリカは歴史の長いクルマなので、審査員からの質問も歴代デリカとの比較が多くなった。

奥山清行審査員からは、「先代までのデリカは、本格的なオフロード性能を持つ『パジェロ』をベースにミニバンのボディを組み合わせた面白さが特徴だったと思いますが、(『アウトランダー』のプラットフォームをベースとする場合)そういった三菱らしさを持たせるのにどういった計画をされましたか?」との質問が。

三菱の西角さんによると、開発当初、FFをベースとするプラットフォームでデリカらしさを表現できるのかという不安があったものの、実際に実物大のプロポーションモデルを作り、その検証によって新しい世代のデリカができるという確信がもて、量産モデルまで開発を進めることができたという。

沢村慎太郎審査員からは、「先代のデリカは、スキー場や山道では頼もしい感じがして、それはアウトドア用品のような道具感からくるものだと思うのですが、新型ではその道具感が薄れてしまった気がするのですが?」との質問が出された。

西角さんは、開発の途中、一般のデリカユーザーに評価をしてもらうクリニックで、新型デリカのスケッチなどを見てもらったところ、「こんなのはデリカではない!」と言われ、また三菱の販売会社からも拒絶された時期があったということを明かした。

しかし、「時代の流れに合わせて作ったクルマだと、ひと言で言えるクルマだと思っています」と西角さんは語り、これまでのデリカユーザーには、「乗ってもいいかな?」と思ってもらうには時間が必要と感じているという。

沢村審査員が、「未練は断ち切った! 俺が作ったデリカだ! 見てくれ! という気概で作ったということですかね」と話をまとめたところで時間終了となった。

デリカ D:5の開発は、三菱自動車の社内が揺れていた時期と重なっていたため、「何とかしなければ!」という思いとともに進められた様子、プレゼンテーションもその思いが伝わってくるものとなっていて奥山審査員からは「熱い思いが伝わってきました」と感想が述べられた。

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