14日夜、北海道岩見沢市内のJR函館本線で、踏切から進入してきた乗用車が線路上を走行。間もなく立ち往生する事故が起きた。進入を目撃した現場近くの住民が踏切の列車非常停止スイッチを操作。列車との衝突は免れた。
北海道警・岩見沢署によると、事故が起きたのは14日の午後9時30分ごろ。岩見沢市御茶の水町付近にあるJR函館本線で、線路上を乗用車が走行しているのを近隣住民が目撃。警察に通報した。
署員は通報した住民に対して「すぐに近くの踏切にある列車非常停止ボタンを操作してください」と依頼。住民は署員の指示に従ってこれを操作したため、現場へ接近中の特急列車は緊急停止し、幸いにも衝突は免れた。
クルマは線路上を約500m走行したところで立ち往生。同署員が現場へ急行した際、運転していた75歳の男性は車内で呆然としていたという。警察では過失往来危険容疑で男性から事情を聞いているが、調べに対しては「道路と間違えた」などと話しているという。
なお、この事故の影響によって、JR函館本線は上下線が約1時間15分に渡ってストップ。特急列車に最大74分の遅れが生じるなどして、約1500人の足に影響が出た。