三菱『ランサーエボリューションX』に採用しているステアリングホイールは、ベース車になっている『ギャランフォルティス』とは異なるランエボ専用品。デザインもスポーティだが、直径は365mmでフォルティス用よりも小径になっているのだ。
そんなステアリングホイールには、ポイントが2つある。
ひとつは、ステッチへのこだわり。一般的なステアリングホイールとは違い、ランエボのステアリングホイールの縫い目は表面の凹凸がとても少なくなっているのが特徴だ。
「ラリーやダートラのように激しくステアリングを回す際でも、引っかかりがなくスムーズにステアリングを回せるように考えました」と、ランエボの開発スタッフで商品開発統括部門C-seg商品開発プロジェクトの一樂浩(いちらくひろし)さんはいう。
もうひとつは、パドルシフトとの関係。TC-SST車はパドルシフトを備えているが、ステアリングを小径にしたことで、ベース車に比べてさらにパドル(フォルティスと同形状で取り付け位置も同じ)がより手元に近づき、操作しやすくなっているのである。