ランドローバー、好調の不思議

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ランドローバー、好調の不思議
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フォードモーターが、傘下のPAGブランドの1つ、ランドローバーが史上最高の月間売り上げを記録した、と発表した。

それによると、9月のランドローバーのグローバル販売数は2万5900台で、前年同月比34%増。また今年初頭からの売り上げ累計も16万7400台となり、2007年の年間売り上げは22万台以上が期待できるという。

ランドローバーの昨年の生産台数は、およそ17万5000台だから、数字上からもランドローバーが昨年に比べて非常に好調な売れ行きを見せているのは確実だ。

しかし、アメリカ国内ではSUVの売れ行きが落ち込み、特にフォードは9月期に前年比21%減を記録している。一体この好調はどこから来たのか?

答えは、富裕層が増えつつあるロシア、中国だ。フォードによると、ロシア国内でのランドローバーの売り上げは今年の9か月間だけで前年比105%増、中国に至っては249%増だという。「4駆のロールスロイス」と呼ばれるプレミアム感が、ニューリッチ層のハートをくすぐるらしい。

ただしこの好調を発表しつつも、フォードはランドローバー、ジャガーの2つのブランドを売却する意志は変えておらず、そのあたりも業界では疑問視する声がある。果たしてこの好調は売却益を挙げるためのフェイクなのか、それとも本当にランドローバーの世界的な人気が高まりつつあるのか。判明するのはもう少し先のことになりそうだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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