米リサーチ会社オートパシフィックが、男性オーナーの比率が多い車、女性オーナーの比率が多い車の調査結果を発表した。
それによると、圧倒的に男性オーナーが多いのはシボレー『シルバラード』ヘビーデューティッピックアップ(93%)、フォード『F350』ピックアップ(93%)、ダッジ『ラム』ピックアップ(89%)と、フルサイズピックアップが目立つ。
また男性オーナーの比率が多いブランドは「ハマー」、「ダッジ」、「ポルシェ」、「GMC」。ポルシェはSUVやピックアップの中で唯一スポーツカーブランドとして男性から圧倒的な支持を得ている。
一方の女性だが、オーナー比率が最も高いのはフォルクスワーゲン『ニュービートル』コンバーチブル(65%)。VWはこれに対し、「ビートルは女性をターゲットとして作られた車ではない。しかし曲線のデザイン、「ゲッコーグリーン」「サンフラワーイエロー」といったユニークなカラーを導入したことで女性からの支持が得られたのだと思う」と語っている。
また女性が最も好むブランドは「サターン」、「ホンダ」、「VW」、「ヒュンダイ」で、比較的サイズが小さく日常の利用に便利なもの、男性のようにピックアップといった1つのモデルに強く傾く傾向は見られない。
ただしメーカー側は「バリアフリー」を目指しており、例えばピックアップトラックのテールゲートを軽くして女性でも扱いやすくする、など女性バイヤーにもアピールする機能を加えている。これからは女性を、ではなく「女性も」ターゲットとしたマーケティング、というのが主流となりそうだ。