ブリヂストン、メキシコ工場を閉鎖

自動車 ビジネス 企業動向

ブリヂストンは、米国のブリヂストン・アメリカス・ホールディング・インク(BSAH)のメキシコ子会社であるブリヂストン・ファイアストン・デ・メキシコ・エッセアー・デ・セーヴェー(BFMX)が、タイヤを生産するメキシコシティ工場を2008年下期に閉鎖すると発表した。

今回閉鎖を決めたのは、メキシコシティ工場が住宅地と商業地区に囲まれた都市部に位置し、拡張が困難なためとしている。また、工場敷地の大半は他の3人の所有者から借用しているが、その所有者の1人がBFMXとの間に結ばれた賃貸契約を更新せず、土地の売却を提案してきた。

メキシコシティ工場にあるのは、主に小型トラック、およびトラック・バス用バイアスタイヤの生産用設備で、バイアスタイヤは生産コストが低い国との競争が厳しく、需要が減少している。

工場の築年数が70年間と老朽化しており、メキシコシティ工場が生産するタイヤ自体の需要が減少していることから、今回BFMXは工場の閉鎖を決断したとしている。

BFMXのアリエル・デパスカリ社長は「今回工場を閉鎖するという困難な決定をしなければなりませんでした。一方、クエルナバカ工場での生産増強や、モンテレーで革新的なタイヤ生産システムを導入した工場が稼働したことなどは、メキシコの労働力への敬意や継続的な投資を行なおうとする意思の表れ」としている。

メキシコシティ工場は、145人の工場作業員と30人のスタッフで構成されているが、閉鎖に伴ってほぼ全員が退職する予定。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『レガシィ』生産終了、米工場から最終モデルがラインオフ…36年の歴史に幕
  2. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  3. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  4. 日産『マイクラ』新型、全車EVで約320万円から…英国で予約開始
  5. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る