ブリヂストン、メキシコ工場を閉鎖

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ブリヂストンは、米国のブリヂストン・アメリカス・ホールディング・インク(BSAH)のメキシコ子会社であるブリヂストン・ファイアストン・デ・メキシコ・エッセアー・デ・セーヴェー(BFMX)が、タイヤを生産するメキシコシティ工場を2008年下期に閉鎖すると発表した。

今回閉鎖を決めたのは、メキシコシティ工場が住宅地と商業地区に囲まれた都市部に位置し、拡張が困難なためとしている。また、工場敷地の大半は他の3人の所有者から借用しているが、その所有者の1人がBFMXとの間に結ばれた賃貸契約を更新せず、土地の売却を提案してきた。

メキシコシティ工場にあるのは、主に小型トラック、およびトラック・バス用バイアスタイヤの生産用設備で、バイアスタイヤは生産コストが低い国との競争が厳しく、需要が減少している。

工場の築年数が70年間と老朽化しており、メキシコシティ工場が生産するタイヤ自体の需要が減少していることから、今回BFMXは工場の閉鎖を決断したとしている。

BFMXのアリエル・デパスカリ社長は「今回工場を閉鎖するという困難な決定をしなければなりませんでした。一方、クエルナバカ工場での生産増強や、モンテレーで革新的なタイヤ生産システムを導入した工場が稼働したことなどは、メキシコの労働力への敬意や継続的な投資を行なおうとする意思の表れ」としている。

メキシコシティ工場は、145人の工場作業員と30人のスタッフで構成されているが、閉鎖に伴ってほぼ全員が退職する予定。

《レスポンス編集部》

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