首都高 山手トンネル、渋滞解消に効果あり

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首都高 山手トンネル、渋滞解消に効果あり
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東京の渋滞解消の切り札と期待される首都高速中央環状線だが、山手トンネル開通後、実際に渋滞が減っていることがわかった。

首都高速会社幹部によると「その日の通行量によって渋滞解消の割合は変動するが、今のところ朝のピークの渋滞総延長が、10 - 20%ほど減少している」という。

減少の根拠としたのは、2007年12月25日と26日午前11台の朝のピーク時のデータだ。この時、東京線の渋滞総延長は、25日は山手トンネルが開通した後のほうが約20%渋滞が減少し、26日は開通後のほうが約9%減少していた。

中央道から首都高速を通って常磐道へ抜ける場合の旅行(所要)時間で見た場合も、山手トンネルの開通後のほうが改善されている。中央道から常磐道へ抜けるルートは都心環状線を通行する方法と、中央環状線を通行する2つが選択できるが、中央環状線を使った方が、都心環状線を使うより約50分短縮されていることがわかった。

都心環状線を通行するルートに限って前年同日で比較した場合も、山手トンネル開通後のほうが旅行(所要)時間が短くなっているという。さらに、高井戸から霞が関までの通行で比較した場合も、山手トンネル開通前に50分から60分かかっていた旅行(所要)時間が、約半分の時間で通行できるようになったという。

年末年始は交通量が安定しない。そのため首都高速会社は、交通量が一定するまで山手トンネル開通の効果を正式の評価することは控えている。それでも「初日は物珍しさで渋滞が出たが、ほぼ解消予測通りに推移している。開通効果の信頼度も増してきたと思う」と、社内評価は上々だ。

渋滞で“拘束”される道路という汚名を首都高速が返上する日も近付いている。

《中島みなみ》

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