【インプレ'08】河村康彦 三菱『ギャランフォルティス』伝統の名を標榜するには…

試乗記 国産車
【インプレ'08】河村康彦 三菱『ギャランフォルティス』伝統の名を標榜するには…
【インプレ'08】河村康彦 三菱『ギャランフォルティス』伝統の名を標榜するには… 全 1 枚 拡大写真

「ターボ付きが“ランエボ”を名乗るならば、やっぱりこっちは『ランサー』じゃん!」という思いは、ドアハンドルを引いた際にも募るもの。ロックのリリースとともに響く安っぽい金属音やドア開閉時の妙な軽さ感などが、“新しいギャラン”と納得するためにはいかにも質感不足であるがゆえ。

インテリア全般の質感はまずまずであるものの、メーターリングの安っぽい光沢や自立式ではないリアシートベルトのバックルなどにも、新型ギャランとしては納得し難いチープさが薄っすらと漂う。

ステアリング・コラムにリーチ調整機構が備わらないのも、今の時代の国際車としては物足りない。

いっぽうで、しなやかなフットワークなど走りの質感は最新セダンとして納得。ただし、パーキングスピードで過大なステアリングの重さは改善して欲しい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★★☆☆
フットワーク:★★★☆☆
オススメ度:★★★☆☆

河村康彦|モータージャーナリスト
1985年よりフリーランス活動を開始。自動車専門誌を中心に健筆を振るっているモータージャーナリスト。愛猫家なのに猫アレルギーが発症し、このところ辛い毎日……

《河村康彦》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. 「ランクルと戦える」日産の大型SUV『パトロール』日本発売へ、SNSでは「売れるんじゃないか?」と期待の声
  3. コンセプトカーはいっさいナシ!前回とは180度違う、日産の展示から見えた「リアルへの追求」とは…ジャパンモビリティショー2025
  4. モチーフはピックアップトラック、『ジムニーシエラ/ノマド』用の新型フェイスキット「CH:AMP」が登場
  5. 自動車業界の“夢と現実” 日産、今期2750億円営業赤字見通し、トヨタは42車種128万台リコール[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る