松下電工、成形部品を再度値上げへ

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松下電工は、原材料価格の高騰が続いていることから、熱硬化性樹脂成形材料(ユリア、メラミン、不飽和ポリエステル樹脂)と熱可塑性樹脂成形材料(PBT、PP、PET樹脂)を再度値上げすると発表した。これら成形材料は、自動車・電気部品などに使用されている。

2004年からの原油・ナフサなどの価格上昇により、化学製品は全体的に価格の高騰が続いている。2007年7月以降はこれに拍車が掛かり、アミノ樹脂成形材料の主要原材料である尿素・メラミンが、アンモニアの価格高騰と需要増による供給不足に陥り、再び急激な価格高騰が起こっている。

ホルマリンはメタノールの需給がひっ迫、ポリエステル樹脂については、ナフサの高騰に起因した高値が続いていることなど、安定的な調達を図るためには、これらの主原料の値上げを受けざるを得ない。さらに成形材料の生産時に必要な難燃剤、顔料、離型剤などの添加剤や、出荷の際の袋や箱といった梱包材料などの間接資材関連も継続的に価格が上昇している。

こうした一連の原材料価格高騰に対し、同社では生産性向上などによる内部合理化で吸収するため、自助努力を継続してきたものの、原材料の値上がり分を全て自助努力で吸収するには限界があり、安定的供給責任を果たすため、原材料の値上がりの一部を価格に反映させるとしている。

値上げ該当商品は2004年5月以降、数回に渡る値上げを実施してきたが、その後も原材料価格の高騰に歯止めが掛からず、再度、値上げを実施する。

値上げ率は現行価格に対して1kg当たり10%で4月1日出荷分から値上げする。

《レスポンス編集部》

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