スピードリミッターを不正解除か 多重事故の要因となった大型トラック

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15日に愛知県内の名神高速道路下り線で発生した3台が関係する多重衝突事故について、愛知県警は25日、追突してきた大型トラックを運転していた37歳の男を自動車運転過失致死容疑で逮捕した。スピードリミッターを不正改造によって解除していた疑いがあるという。

愛知県警・高速隊によると、事故が起きたのは15日の午前3時30分ごろ。一宮市千秋町付近の名神高速道路下り線を走行していた35歳男性の運転する大型トラックに対し、後続の大型トラックが追突。被追突側のトラックはガードレールを突き破り、約5m下を通る市道に転落した。追突側のトラックは現場で停止したが、後続の大型観光バスが避けられずに接触。結果として大型車ばかり3台が関係する多重衝突に発展している。

この事故で転落したトラックを運転していた男性が全身強打で間もなく死亡。バスの乗客乗員48人にケガはなかった。警察では運転していた男を25日までに自動車運転過失致死容疑で逮捕している。

その後の調べで、追突してきたトラックは最高速度を90km/hに抑えるスピードリミッターを不正改造によって故意に解除していた可能性が高くなった。男も「スピードリミッターをいじっていた」などと話しており、警察では運行状況を記録するタコグラフなどを押収して分析を進めるとともに、こうした不正改造が会社ぐるみで行われていた可能性も視野に入れ、男が勤務していた群馬県高崎市内の運送会社の家宅捜索も実施している。

《石田真一》

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