【日産360】サステナビリティを体感する---世界の日産車が集合

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【日産360】サステナビリティを体感する---世界の日産車が集合
【日産360】サステナビリティを体感する---世界の日産車が集合 全 5 枚 拡大写真

日米欧の三極で展開されているモデルを中心に、世界を走る日産車を一堂に集めた国際取材会「日産360」が、ポルトガルのリスボンにて開催された。

海外の自動車ジャーナリストの多くにとっては、今回が初めて『GT-R』に触れる機会だったわけだが、我々日本メディアにとっては目新しいトピックがあったわけではない。しかしながら日本国内では目にすることのできないモデル、導入が期待されるモデル、まったくの新型車など、さまざまな日産車を一堂にしたこの機会は、“日産の今”を俯瞰から見ることができるという意味で、それなりに有意義なものであった。

2006年発表の「日産グリーンプログラム」以降、環境対応技術の展開に積極的になっている日産。一番の話題はEV(電気自動車)の積極展開だろう。新中期経営計画「日産GT2012」では、2010年のEVの日米市場への投入、2012年のグローバル展開を公約しているのだ。また、今秋予定の新世代クリーンディーゼル乗用車の日本投入も話題を呼ぶことは間違いない。

その他の大きなニュースといえば、インドでのタタ『ナノ』に対抗する低価格車の開発が挙げられる。これは現地のバジャージ・オートとの提携によるもの。ただし、実質的な開発はバジャージが行なう模様だ。果たしてインド市場で出遅れた日産/ルノーの起死回生の一撃となるだろうか。

いっぽうでプレミアムブランド、インフィニティもヨーロッパでの展開が始まるなど好調だ。残す主要市場は、お膝元の日本だけ。しかし市況を見る限り、日本での早期の展開は望み薄かもしれない。

それはさておきいえるのは、これらの企業動向は、日産とルノーの良好な関係があってこそ実現できたことだということである。それぞれのブランドを確立させるいっぽうで、商品はもちろん販売地域、ターゲット層などあらゆる面で補完し合う“Win-Win”の関係は、来年の提携10周年に向けて、今後さらに緊密なものとなるだろう。

ちなみに昨年の日産の世界販売は約360万台。「日産バリューアップ」で当初2007年度にもと示された420万台は未達だが、依然強気のゴーン社長は2012年にも日産単独で500万台に到達できるという見込みを示している。

《島下泰久》

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