【カーナビガイド'08夏】インクリメントP MapFanナビークル「ケータイカーナビのトップブランドを目指す」…開発者

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【カーナビガイド'08夏】インクリメントP MapFanナビークル「ケータイカーナビのトップブランドを目指す」…開発者
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エントリーユーザーの取り込みを狙ったサービス統合

----:2月1日に、地図サービスのiMapfanとカーナビサービスのナビークルとが統合されました。このサービス統合の狙いを教えてください。

秋本:狙いは、ひと言で言えばエントリーユーザーの取り込みです。統合前は、iMapfanの会員登録とナビークルの会員登録が別々だったのでユーザーにとっては別課金でしたが、これを統合して、iMapfanユーザーでもナビークルも使っていただけるようにしました。また合わせて、iMapfanの地図表現を最適化したり、乗換案内機能を追加したりと、エントリーユーザーを意識した施策を行いました。

----:利用状況はいかがですか。いままではiMapfanで月額315円、ナビークルで367円と双方での課金でしたが、統合によりふたつのサービスが315円で利用できるようになりました。ビジネスモデル的には問題ありませんか。

秋本:iMapfan、ナビークルともに利用率は上がりました。とくにナビークルは利用者が50%増えました。全体の有料ユーザーも順調に伸びています。統合のタイミングで905iも出たことも影響があると思いますが、iMapfanの既存会員だけでなくエントリー層にも使っていただけたのかな、という印象です。そういう意味ではうまくいった例かなあ、と。

----:統合に合わせてナビークルのアプリバージョンアップが実施されましたね。

秋本:はい。2月1日なのでバージョン2.1にしました、というのは半分冗談ですが(笑)。新機能としてはやはりエントリーユーザーを意識して、検索データの「ぐるなび」や「MapFanココメモ」コンテンツの詳細情報に対応したほか、ナビークルの画面上で天気予報情報の提供を始めています。さらに、 iMapFanで実施している特集と連携して、テレビで紹介されたスポットなどが検索できるようになっています。そして、裏ではリルート探索の精度向上という既存ユーザーにも応える改善をしています。

----:最新のトピックとしては、6月18日にソフトバンク用端末に新たに対応しました。ドコモ版から変更はあるのですか。

秋本:初回対応端末は920Pと920Tの2機種で、基本的にはドコモ向けのバージョン2.1の機能と同様ですが、一部機能を追加しています。現状は GPSで取得した現在地が出発地になるのですが、ソフトバンク版では現在地ではない任意の場所に出発地を変更できるようにしました。これはケータイの利用場面から考えて、ドライブ前に家の中でルートシミュレーションができれば、さらにナビークルをいろんな場面で使っていただけると考えたからです。同様の機能は、ドコモ版でも次のバージョンアップのタイミングで盛り込む予定です。

ナビ機能の向上は当社としても積極的に実施していきたい部分です。ユーザーとしてiPCの価値をどこに見いだすかと、カーナビの部分で他社にない特長を認めていただいていると思っています。サポートへの問い合わせも、ナビ関係の問い合わせがとても多いですからね。

----:乗換案内サービスを提供している「駅探」とも提携が始まり、さらにこのサービス統合で、地図やカーナビといったそれぞれ独立したサービスから総合的な移動アシストサービスになりました。

秋本:駅探さんも長年のノウハウをお持ちですから、そのリソースを当社のコンテンツと連携させることで、ユーザーの利便性を図っていきたいですね。第一弾としては、MapFanにて乗換案内を開始しました。GPSから最寄り駅を検索したり、地図ページから乗換案内に連携したりと、両社のノウハウを生かした機能が盛り込まれています。しかも無料で提供していますので、ぜひ多くのユーザーに使ってもらいたいですね。

また、当社が強みとする渋滞情報や駐車場満空情報といったリアルタイムの高い情報はカーナビユーザーのニーズが高いですから、今後もナビークルでは力を入れていきたい機能です。あと、ETCの割引考慮ですね。ETC割引を考慮した料金案内は、アプリではなくサーバ側の更新で対応可能ですから、ナビークルではつねに新しいデータで計算した結果を見ることができます。また、この秋から首都高距離別料金も始まると、いっそうナビークルへの注目度が高くなるだろうと期待しています。

----:今後はもっとこの機能を進化させて、目的地に着くまでの最安かつ最速のルートを積極的に出してくれるような機能があるとユーザーとしてはうれしいですね。ETCはユーザーの懐にダイレクトに響いてくるものなので、それだったら、月額315円はすぐに吸収できるでしょう。

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《北島友和》

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