【新聞ウォッチ】テレビ局、クルマ雑誌、“トヨタショック”走る

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2008年7月2日付

●消費税上げ道筋焦点、自民税調議論スタート(読売・2面)

●イエローハット所得隠し、国税庁指摘、子会社支援リベート3億円(読売・38面)

●食と石油サミット直面、高騰の連鎖迫られる対応(朝日・1面)

●日雇い派遣原則禁止、与党合意臨時国会に改正案(朝日・1面)

●新車販売3年連続減、08年上半期小型車が4.9%減(朝日・11面)

●日産ディーゼルトラック値上げ、大型と中型(毎日・8面)

●ミニバン工場、10月末に閉鎖、クライスラー(毎日・8面)

●デンソー、155億円申告漏れ、追徴73億、異議申し立てへ(毎日・30面) 

●景況感3期連続悪化、警戒「景気後退」(産経・2面)

●レギュラー180円台突入(産経・11面)  

●真のニーズ把握が大事、デンソー加藤宣明社長(東京・8面)

●都内交通死最少96人1 - 6月(日経・30面)

●太陽光パネル、昭和シェルが最大級工場(日経・1面)

●クルマ離れ加速、消費・生活スタイル変化(日経・3面)

●車雑誌業界、再編相次ぐ、三栄書房、中堅を吸収合併、ネコ、バイク誌を集約、新車低迷、合理化を加速(日経・12面)

●ETC2枚使い不正通行、区間偽り詐欺容疑、佐賀県警、運送業の男逮捕(日経・43面)

ひとくちコメント

日銀が発表した6月の企業短期経済観測調査(短観)によると、02年2月から続いてきた景気拡大局面で初めて大企業・製造業の業況判断指数が3期(9か月)連続で悪化したという。「戦後最長の景気拡大は、大きな転機を迎えている」(毎日)。

このうち、景気拡大の主役となってきた自動車が前回3月調査より18ポイント下落のプラス15に急落。主力市場の米国での販売低迷と原材料価格の高騰。天井知らずのガソリン高も足を引っ張っているようだ。

こうした中で国内に目を向けると、“自動車不況”が関連業界を直撃。自動車雑誌業界では「事業統合や再編の動きが相次いでいる」と、きょうの日経が報じている。

業界最大手の三栄書房がニューズ出版を09年1月に吸収合併(両社の発表では対等合併、存続会社が三栄書房)、ネコ・パブリッシングはバイク雑誌事業をバイクブロスとの共同出資会社に移管したという。印刷費の高騰と広告費の激減がダブルパンチとなっている。

自動車などのスポット広告に支えられてきたテレビ局でも広告収入の落ち込みでテレビ朝日やテレビ東京が「役員報酬カットに踏み切る」(日経など)。大スポンサーのトヨタ自動車は「08年度の広告費予算を一律3 - 40%削減する方針」(広告代理店関係者)だという。マスコミ界でも“トヨタショック”の激震が走っている。

《福田俊之》

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