双日、米国の石油化学メーカーを買収…原料事業を強化

自動車 ビジネス 企業動向

双日は、高機能樹脂や合成ゴムの原料として需要が拡大しているDCPD(ジシクロペンタジエン)を製造するアメリカの石油化学メーカーであるサイメテック社を買収、完全子会社化したと発表した。

サイメテック社は、独自の技術でDCPDを製造しており、2万5000tの年間生産能力を持つ。今後、さらに設備を増強し事業拡大を図る。

双日はナフサ分解から発生するC5留分(石油化学副生物)の有効活用をコア事業領域と位置付けている。サイメテック社の買収もこの一環。

サイメテック社が製造するDCPDは、液晶テレビや携帯電話の液晶フィルム、デジタルカメラ等の光学レンズの原料や、自動車のラジエーターホース、ワイパー、窓枠などに使用される合成ゴムの原料として需要が拡大している。特にデジタル機器向けは、耐熱性や光学特性に優れている点が評価され、年率20%以上で市場が拡大している。今後、双日のネットワークを生かすことで、米国だけでなく、海外でも高成長分野のユーザーにDCPDを販売する。

また、DCPDは、双日の子会社であるメトンアメリカ社が製造・販売しているメトン樹脂の原料で、両社のシナジー効果も追求する。

双日は、今後も積極的な事業投資により、アジアや欧州、米国での化学品事業拡大を目指す。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る