富士通マイクロ、AUTOSAR 2.1 準拠の車載用マイコンドライバを提供開始

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富士通マイクロエレクトロニクスは、車載向け高性能32ビットマイコン「MB91460シリーズ」利用者向けに、AUTOSARリリース2.1に準拠するマイコンドライバをフィンランドのエレクトロビット社と共同開発し、7月18日から両社で提供を開始する。

AUTOSARリリース2.1は、車載用ソフトウェアの標準化団体AUTOSARが推進する車載用ソフトウェアの最新標準仕様。このマイコンドライバを富士通マイクロのマイコンとともに活用することで、これまで開発してきた車載用アプリケーションを再利用でき、ソフトウェア開発の効率化が図れる。

車載システムは、電子制御技術が進展し電子部品点数が増加するとともに、電子部品を制御するソフトウェアは複雑化・巨大化し、車両メーカーやECUメーカーの開発コストは膨大になっている。

車載ソフトウェア標準化団体AUTOSARはこの課題に対し、利用するマイコンを問わずアプリケーションの再利用ができることを目的に車載システムに搭載されるソフトウェアの仕様を標準化し、現在、次世代車載ネットワーク技術FlexRayへの対応を含むAUTOSARリリース2.1までが標準仕様として公開されている。

富士通マイクロは、2007年にエレクトロビット社と戦略的パートナーシップ契約を結び、エレクトロビット社のAUTOSAR対応ソフトウェアプラットフォーム「EB tresos」を富士通マイクロの車載マイコンMB91460シリーズ向けに共同開発し、AUTOSARに準拠するマイコンドライバを両社で提供することが決まっている。

この契約に基づき、富士通マイクロとエレクトロビット社はAUTOSARリリース2.1に準拠するマイコンドライバを、ダッシュボード制御マイコン「MB91F467DA」とFlexRay Ver2.1搭載マイコン「MB91F465XA」向けとして2種を共同開発した。AUTOSARリリース2.1は新たにFlexRayへの対応しており、利用者は富士通マイクロの車載マイコンと共同開発したマイコンドライバを活用することで、FlexRayを含むアプリケーション開発を効率化することが可能となる。

このマイコンドライバを利用した車のコックピットのデモンストレーションを7月23日から25日まで、幕張メッセにて開催される「オートモーティブ・テクノロジー・インターナショナル2008」に出展する。

《レスポンス編集部》

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