新たな無線転送技術…仕様確立のために団体設立「TransferJet」

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新たな無線転送技術…仕様確立のために団体設立「TransferJet」
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ソニー、キヤノンなど15社は、増加が見込まれる高精細な映像コンテンツや音楽ファイルの高速データ転送を可能にする新たな近接無線転送技術「TransferJet」(トランスファージェット)の相互接続仕様の確立に向けたコンソーシアムを設立することで合意した。

コンソーシアムのメンバーは、ソニー、キャノンのほか、イーストマン・コダック、日立製作所、日本ビクター、KDDI、ケンウッド、松下電器産業、ニコン、オリンパスイメージング、パイオニア、サムソン・エレクトロニクス、セイコーエプソン、ソニーエリクソン・モバイル・コミニケーションズ、東芝。

15社による「TransferJet Consortium」は、今後この技術の採用を広く業界に働きかけ、TransferJetを適用した製品・サービスの開発・普及・促進を目指す。

TransferJetは、従来の無線技術の課題であった複雑な接続設定や不安定なデータの転送状態といった課題を解決し、560Mbpsの高速データ転送が可能な無線技術だ。通信したい機器同士を直接かざすだけで通信を行うという直感的なインターフェースを採用し、従来の無線システムのような複雑な接続設定やアクセスポイントの存在が不要となる。

例えば、デジタルカメラを直接TVにかざすだけで静止画を画面に映し出したり、携帯電話をオーディオ機器に直接かざして音楽ファイルを転送するなど、様々な機器間のユニバーサルインターフェースとして幅広く利用されることが期待される。

コンソーシアムでは、TransferJet搭載機器が、相互接続性を保証できるような規格・ガイドラインの策定、ライセンススキームの確立、ロゴマークの運営管理等を行いながら、TransferJetの利点を業界や顧客にアピールする広報活動などを通して、TransferJetの普及と市場形成を目指す。

TransferJet 概要
●中心周波数:4.48GHz帯
●送信電力:-70dBm/MHz以下(平均電力)
国内では微弱無線局の規定に準拠 諸外国はその国の電波規則に準拠 
●転送レート
MAX:560Mbps
実効:375Mbps
通信状況に応じて最適な転送レートを選択する機能を搭載
●通信距離:3cm以内を想定

《レスポンス編集部》

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