日産自動車が6日公開した自社開発によるハイブリッド車に試乗した。仕様の詳細は明らかにしていないが、2次電池にはエネルギー容量の大きいリチウムイオン電池を採用しており、モーターのみによるEV走行の領域が相当広い。
発進はEV走行から始まる。アクセルを踏み込むとエンジンがかかり、モーターは休止する。エンジンに切り替わった後、さらにアクセルを踏み込むとモーターが再起動して、身体がシートに食い込むほどの加速感が得られる。
一方で、発進時から緩やかにアクセルを踏んでいくと80 - 100km/hくらいまではモーターだけで走ることも可能という。燃費性能は同社の『ティーダ』並みとしており、10・15モードで1リットル当たり18 - 20km程度と見られる。
エンジンの動力はクラッチで機械的にモーターに連結されるので、エンジンが起動した際には、ややショックが伝わる。開発担当者は2010年度の発売までにチューニングで修正していくと話している。ハイブリッドのシステム重量は「大人の男性2人分程度」としており、150kgくらいのようだ。