【トヨタ iQ プロト試乗】プリウス以来の傑物…山口京一

試乗記 国産車
【トヨタ iQ プロト試乗】プリウス以来の傑物…山口京一
【トヨタ iQ プロト試乗】プリウス以来の傑物…山口京一 全 5 枚 拡大写真

プリウス以来の傑物。内燃機関のみで、ハイブリッドと互角、あるいは以上の効率達成は今後のトヨタのみならず、自動車造りに大きな影響を与えると思う。

“i”はインテリジェントだろうが、知能指数IQの大文字が相応しい。

自然光の下で見る走る姿は、個性、存在感充分で、『頭がよく見える』種のクルマ。ひとつ、ふたつ、スカーッとしたエクステリアカラーが欲しかったね。

寸法は、原型『Mini』(BMWでない)と同じ。古今東西の偉大なる発想と理念の共通だ。身長185cmのチーフエンジニア氏が3人収まり、キビシい衝突基準をクリアするパッケージはすごい。

視覚的品質感がありかつ軽量材料の使い方うまいインテリアだ。

パワーソースは、ご時世最適でまず登場。この3気筒エンジン、日本じゃ『ヴィッツ』やダイハツ車のベース用と思われがちだが、ヨーロッパでは同型車でディーゼル燃費を脅かす優れもの。さらに音、振動対策による洗練も評価する。

今回の試乗は、コース表示速度厳守、タイアを鳴らさないよい子(オヤジ)型ドライビングで、滑らかな路面と快適気温ドライ条件だったが、直感的にBセグ中でも優れていると思う。安定制御システムVSCの標準装備はエライ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★(6やりたい)
インテリア/居住性:★★★☆(人数分)
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
おすすめ度:★★★★★(次のアッパーモデルが出るまでの期間限定点)
※☆は0.5

山口京一|モータージャーナリスト
1960年代から自動車ライターとして、『CAR GRAPHIC』、『モーターファン』、英『モーター』、米『ロード&トラック』、豪『ホイールズ』誌などに寄稿。80年代に自動車技術者協会(Society of Automobile Engineers International - SAE)機関誌『Automobile Engineering International』アジア担当エディターとなり、現在同誌および日本の専門誌に寄稿している。これまで5冊の英語の著書があり、最近では『マツダ RX-8〜比類なきスポーツカー&マツダロータリーエンジンの系譜〜』。

《山口京一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. バブル直後、520万円で発売された伝説のバイクに出会った…知る人ぞ知る「ホンダNR」とは
  2. スズキ「KATANAブロック」予約販売を開始
  3. 高速道路料金も「変動制」導入、来年度から全国的に順次拡大[新聞ウォッチ]
  4. 世界初試乗!? ソニー・ホンダのAFEELAに自動車評論家がGT7の中で乗ってみた
  5. 三菱『デリカD:5』ついにフルモデルチェンジへ! 車名は「D:6」!? 2025年内発表か
  6. ちょっと待った! 自動車税の支払い…キャンペーンやポイントがつく支払い方法で
  7. 日産が新型ミニバン『タウンスター・エバリア』を欧州発表…EVも設定
  8. BMWモトラッド、「自動シフトアシスタント」発表
  9. 【ホンダ N-BOX 新型試乗】「屈指の名作」第2世代からの長足の進歩を求めるのは酷?…井元康一郎
  10. BMW M4 に最強の「CS」、550馬力ツインターボ搭載
ランキングをもっと見る