【MAPLUS PND登場】MAPLUSブランドは伊達じゃない。使いやすく・個性豊かなE-100MP

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【MAPLUS PND登場】MAPLUSブランドは伊達じゃない。使いやすく・個性豊かなE-100MP
【MAPLUS PND登場】MAPLUSブランドは伊達じゃない。使いやすく・個性豊かなE-100MP 全 10 枚 拡大写真

PNDの可能性を感じさせるプロダクト

PNDのポテンシャルは、企画・開発の“自由度が高い”ことだ。据え付け型カーナビのようにデザインが固定化せず、コストと販売価格が低く抑えられるので、斬新かつユニークなものを商品化しやすい。

エディアの『MAPLUS E-100MP』は、まさにPNDの可能性の大きさ、懐の深さを感じさせるプロダクトになっている。

MAPLUS E-100MPを初めて使ってみて、まず感心するのは画面や文字の見やすさ・わかりやすさだ。同機は従来のエディア製PNDであるPONTUSではなく、PSP向けの“MAPLUS”の名を冠するモデルだが、コンシューマーユーザーを意識したブランド変更は伊達じゃない。センスのよい外観とUIデザイン、質感の高さ、随所に見られる遊び心など、“単なるカーナビ”を超えるガジェット感ただようPNDに仕上がっている。

特に好感が持てるのが、小さな画面でも輪郭がくっきりとしたフォントだ。まるでMacかiPhoneのフォントのように、視認性が高く、しかも高品位。これがPNDながら安っぽさを感じない要素になっている。また地図の配色もナチュラルで、運転していてとても見やすく感じた。文字や地図といった画面表現は、ナビゲーションの使いやすさにも直結する部分だけに、そこでクオリティが高いことは評価できる。

さらに操作用のアイコンも、シンプルで見栄えがいい。これはデザイン的に美しいだけでなく、小さな画面でも、すぐに"そのアイコンが何なのか"を判別する時に有効である。E-100MPをテストしてみて、筆者はこのUIの開発者は相当にセンスがよいと感じた。

◆ナビ精度は高いが、目的地検索が今ひとつ

カーナビの基本性能はどうだろうか。

E-100MPはGPSに加えて、電子コンパスと加速度センサーを搭載。マップマッチングにもこだわったとのことだが、確かにPNDとしては平均以上の精度を実現している。細街路の位置測位ではガーミンのnuvi 250plusに負ける場面もあり、「ええいっ、GARMINのPNDは化け物かっ」と叫びたくなることもあったが、それ以外はPNDとして十分な測位性能を実現していた。

目的地や周辺検索の部分では、キーワードの入力方法がケータイと同じ行頭文字の連続押しであることが特長だろう。50音の文字すべてを画面に表示しないので、画面の小さいPNDでも文字の押し間違いが少ない。とかくPNDはキーワード入力がストレスになりがちなので、他社にも見習って欲しい部分だ。

しかし、その一方で、目的地の名称を入力した後に、地域を選ばせる独特の検索手順には正直とまどった。最終的な目的地の検索性能・候補の提示自体はいいのだが、検索途中で一般的なカーナビとは異なるステップが入ることで、初めて使うときは困惑するだろう。細かなところだが、次期モデルでは検索手順のUIを見直してほしいと思う。

◆「僕はひとりじゃないんだ」。マニアックな“こだわり”が魅力

このようにMAPLUS E-100MPは、「まっとうなPND」として見ても十分に購入に値する。しかし、それに+αとして注目したいのが、開発者のマニアックなこだわり、いい意味での“悪ふざけ”的な付加機能だ。

その最たるものが、声優ナビモードだろう。これはナビのガイド音声が声優の声になるというもので、プリセットでは古谷徹氏(「機動戦士ガンダム」のアムロ・レイ役)の声が登録されている。他にも、池田秀一氏(「機動戦士ガンダム」のシャア・アズナブル役)や、萌えキャラの声優で有名な“ゆりしー”こと落合祐理香さんの声などがオプションで用意されている。この声優モード、単なる悪ふざけかと思いきや、ナビの動作にあわせて個々の声優が有名な「決めセリフ」を連発。予想以上に楽しめる内容になっている。

声優データは後から追加できる仕様になっているので、山寺宏一氏(「攻殻機動隊」のトグサ役や「カウボーイ・ビバップ」のスパイク役)に多彩なキャラで登場して欲しいほか、平野綾さん(「涼宮ハルヒ」の憂鬱のハルヒ役)に破天荒な案内をしてもらいたい…、など個人的な期待も膨らんでしまう機能である。

声優データ以外にも、後から機能を追加する「M+Appli」という機能が用意されている。第1段は「M+Star」という天体観測アプリだが、今後どれだけアプリが登場するか期待ができる部分である。このように単なるカーナビを超えて、コンテンツやソフトの追加で購入後も楽しめるというのも、MAPLUS E-100MPの魅力だろう。

これまでのカーナビやPNDは、音楽や映像などエンタテイメントの要素を取り込みつつも、そのアプローチは正攻法でマジメ。隙のない商品ばかりだった。MAPLUS E-100MPはその逆で、カーナビの基本機能はしっかりと抑えつつも、使っていて楽しくなる機能や拡張性が用意されている。実際に使っていると、商品企画や開発に携わったスタッフが、肩肘はらずに楽しんで作ったPNDという印象を受けるのだ。PNDの自由度の高さを感じる1台として、MAPLUS E-100MPは注目の1台である。

《神尾寿》

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